山本の日記

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納豆チャーハンは、今すぐ法律で禁止すべき

納豆チャーハンという料理をご存知ですか?

 

読んで字のごとく納豆を用いたチャーハンのことなのですが、この料理の良いところは納豆のネバネバ感や臭い等、納豆の持っている嫌な部分を「加熱することによって」消してくれるので納豆嫌いな人も美味しく食べられるというところにあります

 

かくいう僕も納豆はその臭いと粘り気があまり好きでなく家にあっても一食につき一パック程度のペースでしか食べていません 例えば朝ごはんにトースト+納豆。昼は弁当なのでコンビニに行って納豆。おやつは甘納豆。夜はもうシンプルに白米に納豆。納豆はすごい

 

さてそんな偉い納豆ですが1ヶ月ほど前に母がクックパッドで納豆チャーハンという料理を見つけてきまして、納豆を用いた料理というのを食べたことがなかったので興味本位で作っていただきました

 

一体どんな味なんだろう、と期待に胸を躍らせながら母の料理を手伝っていました

 

作り方はいたって簡単で米、卵、肉、各種野菜を入れまして胡麻油を垂らします

 

そして納豆を入れます

 

納豆を入れるという行為、これが崩壊の始まりだったのです

 

フェーズ1

納豆を入れた15秒後、まるで僕の帰宅後すぐの足の臭いの様な「臭み」が押し寄せてきました

 

その時は少し臭いなぐらいにしか思いませんでしたしなんなら僕の足が臭すぎてそっちが臭いと思っていたまであります というかその時は僕が勝ってました

 

つまりこの段階ではまだ異変を感じるには至っていませんでした

 

フェーズ2

フェーズ1から30秒後 異変を、感じだします

 

キッチンが、臭い

 

原因は分からない

 

だが臭い

 

まだちょっと足の臭いが少しきついなあ臭いなああっはっはぐらいに笑い飛ばせるぐらいには余裕がある程度でした その時の僕の臭い攻撃力的には五分五分くらい

 

薄々このフライパンに入れた納豆が臭いのには気づいていましたが美味しい納豆チャーハンの為にも皆黙っていました

 

まだ大丈夫、まだ耐えられる。恐らくここが臭いのピークであろう、ここから事態は終息するだろうと僕らは思っていました

 

この 浅はかな考えが 悲劇を呼ぶと 知らずに

 

フェーズ3

更に30秒後 キッチンは最早「足」でした

 

足の臭いがする。それもとんでもなく臭い。激しく運動バスケットボールをしてバッシュから出した足をお酢につけるという行動を3年くらい繰り返さないと出せない様な濃厚で、立体的な臭み。

 

それを生み出しているのがフライパンの中の「奴」であることは誰が見ても明らかだった だが臭すぎてキッチンに入れないため「見る」という行為すら叶わない もう憶測で考えるしかないのだ

 

「奴」の暴走を止められるのはもうキッチンの中に入れるのは、調子のいい時には今の「奴」と同レベルの臭い攻撃力を持つ俺のみ

 

「奴」と対峙してすべきことは一つ 「奴」の抹殺、ただそれのみである。このまま「奴」を放っておけば我が家と近隣住民の嗅覚を破壊する殺戮兵器になってしまうのではという不安 その不安は杞憂であるとわかっている、わかってはいるのだがこのまま「奴」を自由にさせておくわけには、いかない

 

俺は震える足に力を込め、「奴」の鎮座するフライパンの前へと向かった

 

そしてそこにたどり着いたその瞬間、己の無力さを、思い知った

 

才能が、違う

 

「奴」はまだ余力を残している

 

「奴」にはまだ、「先」がある

 

圧倒的実力差を前に絶望の底に叩き落とされた俺は、何もできぬまま、キッチンの外へ逃げる様にして出た。

 

今思うとここで俺は「奴」を止めておくべきだったのだ。たとえ刺し違えになろうとも「奴」の成長を止め人類を救う為にここで「奴」を全力で排除すべきだった。こんな懺悔も、後悔も、今となっては、もう遅い。

 

フェーズ final

もうキッチンに入れる者はいない。

 

そのキッチンには致死性の毒ガスが蔓延しており誰も近寄ることも、できない。俺の杞憂は想像よりも大きくなって実現してしまった

 

世界中の戦力を集めれば「奴」を止められるかもしれない。だが、それは仮定の話なのだ。

 

「奴」が今一体どのくらいの殺傷力を持っていて、どのくらい繁殖が進んでいて、どれくらい人類からの攻撃に対してカウンターを準備しているか、全く、分からないからだ。

 

もしかしたら個体数が人類全体を超えているかもしれない。攻撃したら鬼のような反撃を喰らうかもしれない。一撃で精鋭部隊が全滅するかもしれない。

 

だから、攻撃できない。「奴」を止められない。もう山本家のキッチンは完全なアンタッチャブル、人類が入ることのできない環境になってしまった。その間にも「奴」は育ち続ける。

 

人類が「奴」に敗北し、支配される世界もそう遠くないだろう_____

 

 

 

山本家ではフェーズ3まで到達してしまい僕は小便を漏らしながら逃げ出したのですが、僕の親であり師匠であり最大のライバルである親父がその有り余る加齢臭で体をガードしながらキッチンに侵入し「奴」を排除しました 臭すぎて食えたもんじゃねえ

 

 

やっぱ親父、すげえ。

そして加熱した納豆、臭え。

 

これ以上被害者を出さないためにも納豆チャーハンは今すぐ法律で禁止すべき

いやホントに。マジだから。